青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第11章 うぉー?
『ちょっと!匿って!』
『は?匿う?……誰?』
『いいから!』
『枝尾さーん!どこ行ったー?』
『あっちか!』
『…もう行ったみたいですよ?』
『ふぅ…助かったぁ…匿ってくれてありがと!あ、私は枝尾鈴佳』
『!…ワタシは劉偉』
『劉…偉…?珍しい名前だね』
『中国から留学してきました』
『そーなんだ!へぇ…だから背も高いんだね。もしかして先輩とか?』
『今日入学したばかりです』
『じゃあタメか』
『タメ?』
『同い年って意味。よろしくね、劉』
ワタシは初めて鈴佳と出会った日のことを思い出していた。
あの時から。
屈託もなく笑う鈴佳に、ワタシは惹かれていた。
それから間もなくして、鈴佳もワタシと同じバスケ部に入部。
クラスも同じだったことからワタシと鈴佳は仲良くなった。