• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第11章 うぉー?




「劉」


鈴佳が行ってしまった後。

その背中を見つめていたワタシに、氷室が声を掛けた。


「お邪魔だったかな?」

「何のことアル」

「今。告白してたんだろう?」

「……」


微笑みながら氷室は言った。

その視線を避けるように、ワタシは目を逸らす。


「でも、いいのかい?鈴佳は何のことだか分かってない様子だったよ?」

「…あれでいいアル」


そう。

あれでいいんだ。

いや、ああするしかないんだ。


「ワタシの気持ちをそのまま伝えたところで、鈴佳が困るだけアル。それに…」

「それに?」


嫌そうな顔を浮かべながらも監督と話してる鈴佳に目を向け、ワタシは小さく息をついた。


「ワタシは氷室と違って留学生アル。いつかは国へ帰らないといけない…だから、これでいいアルよ」

「そっか…」

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp