青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第11章 うぉー?
振り返ったところで、そこに立っているのは間違いなく、超絶面倒な紫原。
面倒な奴は嫌だと思った矢先。
何でよりによってお前なんだ。
「この先に開けた空き地がある。そこまで順に来い」
部員全員がペアになったところで、雅子ちゃんは雑木林の中へ一人進んでいった。
えぇ…これホントにやんの…?
「仕方ないのぉ…1番の奴らから順に行け」
アゴリラの声で、渋々ながらも、1番のペアから雅子ちゃんがそうしたように雑木林の中へ入っていった。
これ、バックれるとかナシなワケ?
「バックれたいならそーしろ。その後でお前の命があるかどうかは保証しねーけどな」
「……」
私の表情からその考えを察した福井ちゃんが言った。
何も言い返すこともできずに、私は大人しく紫原の隣で順番を待った。