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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第11章 うぉー?






二泊三日の夏合宿。

初っ端から思いっきり機嫌の悪い私は、自室に籠ってサボってやろうともしたが、ここは規則の厳しい寮ではないため、毎度誰かしらが部屋を訪れては引きずられて練習に連行された。

心底気分の悪い夏合宿だ。

だが、それも明日の練習試合さえ乗り切れば終了。

さっさと終わってしまえ、と心から願っていた合宿二日目の夜。


「肝試しでもするか」


ミーティングを終え、解散。となるのを待っていた私たちに、雅子ちゃんは唐突に言い放った。


「監督?急にどうしたんですか?」


動揺を隠しきれず、アゴリラが雅子ちゃんに問いかける。

動揺を隠しきれないのはアゴリラだけでない。

私たち部員一同、全員だ。


「うちの部は気合が足りん奴が多い。ならば、これを機会に根性を叩き直すのも悪くない」

「肝試しで精神を鍛えるって…」

「何だ。文句でもあんのか?」

「イイエ。滅相モゴザイマセン」


オイ、アゴリラ!!

そこで押し負けんな!馬鹿か!?

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