• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第11章 うぉー?




ちくしょー…こんな事なら思いっきり寝れば良かった。

てか、バスの中まで菓子を食うな、紫原。


「それでも一時間半はやりすぎなんじゃ…」

「馬鹿言え、氷室。去年は鈴佳のせいで一時間半も出発が遅れたんだぞ」

「そうですけど…」

「今年も同じことが起きてもいいように…これが俺らの最善の策だ」

「ふざけんな」


さっきまで笑っていた顔を一転させ、福井ちゃんは真顔で言う。

何が最善の策だ。


「鈴佳。寝てていいアルよ?」

「いーよ。怒りのせいで眠気吹っ飛んだし」


私の隣の席に座る劉は、多少心配しながら言ってくれるものの、眠気がどこか空の彼方へ飛んでいったのも事実。


「けどまぁ…まさかホントに鈴佳が時間通りに来るなんざ思わなかったぜ…ブフッ」

「いつまで笑ってんだよ」


私と劉の後ろの席に座る福井ちゃんが身を乗り出して、笑いながら言うので、私は持っていたペットボトルで福井ちゃんの顔面を殴った。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp