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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第11章 うぉー?






「ギャハハハハッッ」


バスの中に響き渡る福井ちゃんの笑い声。

声に出して笑っているのはコイツのみだが、他の部員を見渡せば、全員声に出さず肩を震わせている。


「うるさいぞ、福井」

「ギャハッ…す、すんません…ブッ」

「全く…枝尾の遅刻を阻止したことは褒めてやるが、もう少し静かにしろ」


それでも笑い続ける福井ちゃんを雅子ちゃんは呆れた様子で見た。

そして、この笑い狂うコイツに騙された当の本人、私はと言うと、不機嫌極まりない顔で視線は窓の向こう。

ホンット、何なワケ!?

私が遅刻しないように三十分早い時間を言っていた。というならまだ分かるけど、一時間半って何。

心底腹が立つ。


「にしても二人共考えたねー」

「そうじゃろ?これで枝尾がいくら寝坊しようと問題はないからの」

「寝坊なんかしてねーっつーの」


昨日言ったじゃん。

寝ないから寝坊なんて絶対にありえないって。

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