青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第11章 うぉー?
『鈴佳はもう校門に居るアルか?』
「そうだよ!」
ん?
「もう」?
『そんなの誰も居なくて当たり前アル』
「は?」
次に紡ぎ出された劉の言葉に、私の思考は固まった。
『集合時間は八時アル』
……え?
い、今…何と……?
『逆に何で鈴佳はそんなに早いアル』
「え…だ、だって!福井ちゃんが『集合は六時半』って…!」
『そんなワケないアル。八時アルよ。ワタシもそろそろ準備を始めるアル』
またな。と電話を切った劉。
んん?!ど、ど、ど、どーゆーこと?!
確かに福井ちゃんは「六時半だ」と言ったし、昨日アゴリラにも確認を取ったから間違いないはずで…。
ま、まさか…。
「騙された!?」