青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第11章 うぉー?
*
翌朝。
「ほらね。やればできるんだよ、私は」
昨日、寮に帰ってから速攻で仮眠を取り、それからはずっと今回の合宿中の練習メニューを組みながら起きていた。
オール達成、第一段階はクリアした。
あとはゆっくり準備して、部室まで道具を取りに行き、集合時間の六時半までに校門へ行けば完璧だ。
「にしても集合六時半って…早すぎでしょ」
合宿の日程は、今日は陽泉のみで練習、明日は他校との合同練習、最終日に練習試合。
特別遠い場所での合宿でもなければ、今日は時間を気にしなければならない練習試合でもない。
なのに、あまりにも集合時間が早すぎる。
まあ…あの雅子ちゃんのことだ。
私に組ませたメニューとは別に何か特別メニューでも組んでいるんだろう。
私は小さなボストンバッグを持って寮を出た。