青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第11章 うぉー?
自分で言っていいものかは分からないが、あの私が寝坊しない方法なんてこれしかない。
それに、倒れるも何も私はマネージャーであって選手ではない。
倒れるほど動きもしなければ、移動時間やはたまた練習中でも寝ようと思えば寝れる。
「そんなこと言って明け方には寝ちゃうでしょー枝ちんは」
「失敬な」
紫原は私に疑いの目を向けながら言う。
やろうと思えばオールくらいできるわ、ボケ。
「この際さー誰か枝ちんの部屋に泊まっちゃえばー?劉ちんとか。お世話係なんでしょー?」
「何言ってるアルか」
そして何を言い出す、紫原君よ。
「あのねぇ紫原。それは絶対無理でしょ、どー考えても。バレたら謹慎だからね?」
「バレなきゃいーじゃん」
「ばーか。普通にバレるわ」
紫原の言うように、安易な考えで女子寮に潜り込んだ男子生徒はこれまでにも数多く居る。
そして潜り込んだ彼らは悉くバレては謹慎処分を喰らった。