青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第11章 うぉー?
そして、既に合宿の準備は整っている。
あとは、明日の朝ちゃんと時間通りに起きれるかどうかだ。
「どーやったら寝坊しないかな…」
うーん。と私は頭を捻る。
「目覚まし掛ければええじゃろ」
「馬鹿。鈴佳がそんなんで起きるワケねーだろ」
「ワタシがいくら電話を掛けても起きたことがないアル」
「誰か起こしに行けばいいんじゃなーい?」
「アツシ。鈴佳は俺たちと違って女子寮に居るんだ。それは不可能だよ」
「「「「……」」」」
あれ…?
何、この諦めるしかない。って雰囲気。
失礼だろ。まだ諦めんな。
「あー分かった分かった。今日は寝ないから。それならオーケー?」
昨日、睡眠時間を削って考えに考えた最終手段。
寝ずにオールしてれば、寝坊することもない。
だって寝てないのだから。
「寝ないってお前…」
「倒れても知らんぞ?」
「主将の言う通りだよ、鈴佳。賛成できないな」
「じゃ、他に何かいい案でもあるワケ?」
「「「……」」」
「ほら」
私の最終手段に異を唱えていた三人は黙り込む。