• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第10章 奪われた






翌日。

私は体育館に顔を出した。

私が体育館に入ってくるなり、部員たちの動きが止まる。


「え、枝尾ぉぉぉおっっ」

「うっさい。近寄んな」


涙を流しながら私に駆け寄ってきたアゴリラを一瞥し、私は通常業務に取り掛かる。


「…辞めねーのか?」


手早くドリンクを作り、タオルを準備していると、福井ちゃんが私の元へ来て言う。


「気が変わった」

「はっ流石は気まぐれ女王様だな……でも、まぁ…安心したわ」


そう言って福井ちゃんは、私の頭を一撫でしてからボールを手に取り、コートへ戻って行く。

だから撫でないで。っていつも言ってんじゃん。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp