• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第3章 キライだ




案の定、昼休みになると、ゴリラと福井ちゃんは私のクラスへやってきた。


「枝尾。辞めるとはなんじゃ、辞めるとは」

「んなこと俺らが許すわけねーだろ」

「……」


友だちとお弁当を食べている私に、話しかける二人だが、それすら全無視。

私は心底機嫌が悪いのだ。

一緒にいる友だちですら、今は何も聞かずにその様子を不安そうに見ている。


「枝尾。聞いとんのか」

「聞いてるっつーの」


ゴリラが少し強く言ったことで、私は漸く反応を見せ、二人に目を向けた。


「てか教室に来るのやめて、っていつも言ってるじゃん」


理由は一つ。

クラスが騒がしくなるから。

福井ちゃんは何気にイケメンの部類に入るので、廊下を歩けば「キャー」、教室へ来れば「キャー」、部活の時もギャラリーから「キャー」。

全く持って、鬱陶しい。

まあ、部活の方は雅子ちゃんが「練習にならん」と言って、見学禁止令を出したんだけど。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp