• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第10章 奪われた




「その時に雅子ちゃんに出会った」


逃げる私に雅子ちゃんは言った。


『逃げるのか?』

『は?アンタ、誰?』

『教師に向かってアンタとは何だ』

『いったぁ…っっ』

『ふん。確かに周りの言う通り、最強は帝光の藍川と桃井かもしれん。だが、枝尾が劣っているとも私は思わん』

『あのですね?さっきから人の傷口を抉らないでくれませんか?』

『貧弱な女だな』

『……そうですよ。私は藍川と桃井に敗けた…貧弱な敗北者ですよ。強さも何も持ち合わせていない。だから、もうほっといてくれませんか?』

『私にはそうは見えんがな』

『……』

『もう一度、己の強さを証明すればいい。ここには枝尾の強さを証明するに必要な人材が揃っている』


どうせ。

逃れられないのなら。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp