青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第9章 ナニコレ
は?この声…劉?
「こっちアル」
下の方から声が聞こえ、私がそちらへ目を向けると、何とも奇妙な光景が広がっていた。
「…何してんの?」
上から順に見ていこう。
劉は紫原に肩車され、その紫原は高さのある脚立に乗っている。
その脚立を支えているのがアゴリラと福井ちゃん。
脚立を支える二人の横で、氷室が手を振っていた。
いや、ちょっと待て。
そこ女子寮の敷地内だから。
見つかったら謹慎処分くらうから。
「花火するアル」
「はあ?」
訝しげにこの阿呆五人の様子を見ていると、劉がなんとも言えない無表情のまま言った。
「勝手にしたらいいじゃん」
「いいから鈴佳も来るアル」
「やだよ」
え、何?
それ言うためにわざわざこんなことしてんの?
馬鹿じゃないの?