青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第9章 ナニコレ
待ってんで。って…。
私は辞めるって言ってんじゃん…。
――― 『いつまで逃げるんや』
――― 『もっと周りを見なあかん』
今吉さんにしては、細かく説教された。
でも…肝心な答えだけは濁らせたままで…何も分からなかった。
「あー…もう…ホント苛々するなぁ…」
結局。
その日の練習は行かず、その翌日も、その次の日も…。
私は引きこもった。
*
ここ数日の間で私が自室から出たのは、食事、トイレ、お風呂のみ。
ずっと何をやるわけでもなく、携帯の電源も切ったままで引きこもった。
運のいいことにここは女子寮。
そして、うちの部に女子は私のみ。
バスケ部の誰にも会うこともなかった。