• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第9章 ナニコレ




電源を切ってやろう、と携帯の画面を見た私。

その瞬間に私の動きは止まった。

そこに表示されている名前は、今吉翔一。


「……」


何でアンタなのさ。

心の中で呟き、私はそれを取った。


「…はい」

『よぉ、鈴佳。元気なさそうやな』

「用件は?」

『ははっそう急かすなや』


この様子だと、おそらくアゴリラあたりから聞いてるな。

何だかんだで、全国上位常連チームで同学年。ってことで仲いいし。


『準決の後、倒れたらしいな。大丈夫なんか?』

「平気に決まってんじゃん」

『体やのうて、心の方や』


いきなり核心をついてくるあたり、ホント今吉さんらしい。

心の方…か。


「別に。平気だけど?」


大丈夫。私は平気だ。

そう自分に言い聞かせるようにして、今吉さんに言った。


『それなら練習には出んとあかんやろ』

「うるさいなぁ…ほっといてよ」


何で他チームのアンタに言われなきゃいけないワケ。

関係ないじゃん。

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp