• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第9章 ナニコレ






その日の夕方。

観光に行った氷室と付き添いの紫原を残して、私たち陽泉高校バスケ部は秋田へ帰った。

IHの結果は3位。

決して悪くない結果ではあるが、私にとってその数字はあまりにも酷すぎた。



― prrr


その二日後。

寮の自室で眠っていると、携帯が鳴り響いた。

着信相手は劉。

出る気にもならず、私はそれを無視した。

暫くすると、音は鳴りやんだ。


「どうせ…部活に来いってことでしょ」


IHから帰ってきた翌日は休みだった。

が、今日からは通常通りの練習。

気まぐれとかじゃなく、今回は本当に行きたくなくて…それどころかマネージャーを本気で辞めたい勢い。

それ故、私は秋田へ帰って来てからずっと自室に引きこもっていた。

今が夏休みで良かった、とつくづく思う。


― prrr


また鳴り出す携帯。

今度は福井ちゃん。

それも無視した。


― prrr


次はアゴリラ


― prrr


「あーもう!うるさいなぁ…っ」


何なの?!

今まで練習をサボってもここまで電話してきたことないでしょ?!

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp