青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第9章 ナニコレ
――― 『お前だって気づいてたんだろ?』
何のこと…?
――― 『枝尾も…藍川と桃井には敵わねーじゃん』
やめてよ。
――― 『結局、お前の実力もその程度だってことだろ』
やめて。聞きたくない…。
――― 『負けたのは……』
「っっ」
目を覚ますと、私は宿泊先のホテルで寝ていた。
倒れた後、誰かが運んでくれたのだろう。
携帯を見て見れば、日付は変わりあれから丸一日経っており、既に決勝が始まる直前だった。
「何で今更…」
思い出したくもない過去。
洛山に負けた瞬間に全部フラッシュバックした。
今までだって負けたことはあるし、その時だってこんなことは一切なかった。
なのに、どうして今回だけ…。