青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第8章 嘗めてる
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準決勝…洛山戦。
紫原はベンチすら入らなかったが、向こうのベンチには念のためなのか、赤司が居た。
だが…どこを探しても、藍川の姿だけは見当たらなかった。
「安心しろ。絶対勝ってやるから」
福井ちゃんは私の頭をクシャッと一撫でしてから、コートへ出た。
勝たなきゃ。
ここで洛山に勝って、決勝で桐皇にも勝って…藍川も桃井も倒すんだ。
私の力を証明しなきゃいけないんだから。
ベンチに座った私は、いつも通りにスコアを記入し、T・Oや休憩になればきちんとその業務をこなした。
大丈夫。
紫原が居ないって言ったって、ここまで部員を育てあげたのは私なんだから。
私のチームがあの子たちのチームに負けるわけないんだから。
だったのに。