青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第8章 嘗めてる
同情なんてしないでよ。
余計に惨めになるだけなんだから。
「鈴佳。いいのかい?」
それまで何も言わなかった氷室も、心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「いいも何も。それが私の仕事でしょ」
「……」
こうなったら…引きずりだしてやる。
赤司も、紫原も…藍川も。
「…枝尾。お前が入る、と言うのなら止めはせん。だが、ベンチに入るからには中途半端なことはするな。いいな?」
「分かってます」
過去も現在も。
全部今日で捨ててやるんだ。
絶対に勝ってみせる。