• テキストサイズ

青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第8章 嘗めてる




ただ。

頭の中には…「何で?」「どうして?」の言葉と、以前かつてのチームメイトに言われた言葉の数々が浮かんできた。


「紫原。その赤司の命令は絶対なのか?」

「だからそー言ってんじゃーん。赤ちんも出ないらしーし」

「……」


雅子ちゃんは少し考える仕草を見せる。

え…?何…?

雅子ちゃんまで…紫原の味方をするつもりなワケ…?

待ってよ…。


「分かった」


待ってよ…。

誰か…反論してよ…。


「今やうちのチームは紫原に頼りがちなところがある。向こうも赤司が出ないとなれば、これを機に他のレギュラー陣の実力を試すのも悪くない。それに…」


雅子ちゃんは私の方を一切見ずに続ける。


「本当に藍川が紫原の体の不調を見抜いているとなれば、これ以上試合には出せん」


ちょっと…待って…。

何で誰も反論しないんだよ。

何で皆納得してんの?

おかしいでしょ?

何で?何で?何で?

/ 463ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp