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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第8章 嘗めてる




それと同時に、私は声を荒げて紫原に詰め寄る。


「アンタ…約束したよね?赤司に勝つって。そんで藍川を奪うんだって。だから私は今までアンタに協力して…」

「だから何?」

「は?」


冷たい目をして、紫原は私を見下ろした。

その目に…私の動きは止まった。


「赤ちんの命令は絶対。逆らうなんてできるワケないじゃん」

「何言って…」

「それに…多分、これは藍ちんが赤ちんに言ったんだと思うんだよねー…本人は否定してたけど」


藍川…が…?


「俺は分かんないんだけど、中学ん時も藍ちんは俺が怪我する前に何でも止めに入ってたしケアもしてくれてた。だから…今の俺、どっか痛めそうなんじゃなーい?」


見てた、の…?

藍川は、紫原の試合を…見てた…?

ベンチからじゃなくても、誰の目にもつかない遠い位置から?

それだけで…アンタには紫原の不調が分かると言うの…?

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