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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第8章 嘗めてる






翌日の準々決勝は、私は欠場。

それどころか、会場にすら行かずに宿泊先のホテルに引きこもった。

いつもなら雅子ちゃんは絶対に引きずってでも私を連れていくのだろうが、劉か福井ちゃんが雅子ちゃんに理由を話してくれたのだろう。

何も言われなかった。

一日。

一日だけでも気持ちを整理すれば、きっと大丈夫。

私は強いんだから。

だから、大会六日目の朝は普段通りに部員たちと一緒に会場入りした。

だが、事はそれだけでは終わらなかった。


「ねー雅子ちーん」

「監督と呼べっつってんだろ!」

「俺、今日試合に出ないからー」


準決勝。

会場に入るとともに、紫原はそんなことを言いだした。

…試合に、出ない?


「あ゛あ゛ん?!」

「は?アツシ…?今、何つった?」


流石に福井ちゃんもキレる寸前の顔だ。

福井ちゃんだけではない。

レギュラー陣どころか、その場に居た部員全員が福井ちゃん同様の顔だ。


「赤ちんのメーレー。今日の試合は欠場しろってー」

「紫原ぁっ!!」


私の中で、何かが切れる音がした。

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