青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第8章 嘗めてる
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その後も、着々と勝ち進んでいき、現在の陽泉はベスト8確定。
だが、そんなことよりも、今の私は一つの違和感を感じていた。
「藍川が…いない?」
今日から男子の会場は同じになる。
陽泉の試合終了後、洛山の試合を観戦していた時のこと。
ベンチに…洛山のベンチに藍川が座っていないのだ。
試合が始まっても、終わっても。
藍川は、一瞬も姿を現さなかった。
「何で…」
「ホントに藍川は洛山なのか?氷室だって『日本に居る』とは言ったけど、『洛山に居る』なんて一言も言ってねーだろ?」
「福井の言う通りじゃ。他の高校に進学したことだって考えられる。そもそもマネージャーもしてな…」
「そんなワケないじゃん!!」
福井ちゃんとアゴリラがそれぞれ言う推測を、私は声を荒らげて否定した。