青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第8章 嘗めてる
それに…全く別のことって……何?
「お、考えとる考えとる」
「うるさいな…答え教えてよ」
「それだけはできん。これは鈴佳自身が答えを見つけなあかんことなんやから」
う、うっぜぇ…。
私は眉間に皺を寄せて今吉さんを見た。
それを見た今吉さんは、フッと笑うと、腰を上げる。
「じゃ…女王様の機嫌も損ねてしもたみたいやし、時間もそろそろやさかい。わしはもう行くわ」
「はいはい。二度と顔見せんな」
「へーへー。精々気張りやぁ」
ホント。心底腹が立つ。
人の神経を逆撫でるだけ逆撫でて、今吉さんは席を立って行ってしまった。
「試合終了ー!勝者、陽泉高校!」
試合もちょうど終わったようで、陽泉のIH初戦は無失点で呆気なく終わった。