青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第7章 確信した
私は私の強さを証明する。
私は強くあらなければならない。
強くない私なんて…必要ないんだから。
「ただな」
自分のその胸に、決意を改めて刻んでいたところに、雅子ちゃんは口を開く。
「そのサボり癖だけはどうにかしろ」
はぁ…と呆れるように溜め息をつきながら言う雅子ちゃん。
それを見た私は、あははっと笑った。
「それは無理ですよぉ。なんせ私は『気まぐれ女王様』で通ってますから」
「自分で言うな」
「いたっっ」
笑いながら言った私の頭を、雅子ちゃんは愛刀で殴った。
「いらんことを言ってないで、きちんと練習を見てろ!」
「殴ったのは監督じゃないですか…」
「何か言ったか?」
「イイエ。何モアリマセン」
そう言って練習に目を向ける。
ちょうど、氷室がシュートを決めたところだった。