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青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】

第7章 確信した






それから数日が経ち、あっという間に夏休みに入った。

先日言っていたように、氷室は夏休みに入った途端に、陽泉高校バスケ部に入部し、毎日練習に参加した。

それともう一つ。

ここ最近の部活での紫原の粗ぶり方は尋常ではなく、何かあったんだな。と誰が見ても分かるほどだった。

このままでは、またゴールを壊しかねない…と言うくらいに酷い。


「枝尾。紫原は何かあったのか?」


凄まじい粗ぶり方を見た雅子ちゃんは、眉間に皺を寄せながら私に問う。


「さぁ…多分、ですけど…氷室が原因じゃないんですか?」

「氷室?何かあったのか?」

「はい」


私は氷室から聞いた話や紫原が藍川に好意を抱いていること。

それから…これは単なる憶測にすぎないが、あの後藍川に連絡をして、何かしら気に障ることでも言われたのではないか。

それらを、紫原に聞こえないように雅子ちゃんに話した。


「そうか…藍川が日本に居たことも驚きだが、あの紫原がな…」

「藍川の件については大方予想はしてましたけどね」

「だが、よくここまで己の情報を隠し通せたモンだな。流石の一言に尽き…あ」

「……」


流石の雅子ちゃんも、自分の失言に思わず口を塞ぐ。

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