青春あやまち論anotherstory 【黒子のバスケ】
第7章 確信した
すると、氷室は紫原を見上げて口を開く。
「なんだ、アツシ。シュウと知り合いなのかい?」
「「「「は?」」」」
「虹村?シュウ?」
その言葉にギョッとしたのは、きっと私だけではなかったはず。
劉は中学まで中国に居たから知らないのが当たり前だし、現に頭の上に「?」を浮かべていたが、私と福井ちゃん、アゴリラは目を見開く。
「あらー?室ちん、虹村サンと知り合いなのー?」
「ああ。虹村修造のことだろう?あっちに居た時、よく一緒にバスケをしたよ」
紫原が虹村をさん付けで呼んでいたことにも驚きだが、氷室が虹村と知り合いだってことも大驚きだ。
世の中って狭いんだなー、とつくづく思わせられる。
「ん?ちゅーことは…藍川とも知り合いなんじゃないか?」
「アゴリラ。鈴佳の前でその名前を出すなアル」
「あ…すまん」
「別にいいから」
確かに、聞いて気分のいい名前ではない。
が、これは私も気になるところ。