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an unexpected happening【銀魂】

第11章 過保護





俺の横に座り直すと

頭を引き寄せ

胸元に抱き抱えられた、まるで母親が子供を慰めるように



望美『何処にも行かないよ…』



そう、呟かれた言葉に安心した



そして、先程の事を話した


それを、聞いた、望美は少し驚いて


望美『それ…』


まさかとは思ったが


土方「あれが、お前の居た…」



辛そうに頷く、そして震えるような声で


望美『何度も見ていた過去の夢…

辛くて悲しくて悔しくて、もう…

でもね、何時からか誰かに呼ばれ出して

最初はボヤけてて、誰か解らなかったけど

何回か見る内に、それがハッキリとして』





土方「俺だったのか…」



望美『まさかとは、思ったけど
此処に来て、確信に変わったの』



俺は、向き直しコイツを見つめる




土方「過去は、何処まで逃げても消えやしねぇ…

だが、足下から離れねェ苦しみも愛してやる

独りで投げ出してェってなったら、寄り添って

此処で、現在(今)を、抱き締めてやるよ」




目をそらさずつたえれば



望美『私…わた…』



頬を伝う涙





そっと抱きしめ

土方「おめぇの選んだ全ては、何も間違っちゃいねぇ」




あの時に、言い掛けた言葉は

俺のこの場所へ来ようしてた言葉だったのかもしれねェ…

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