an unexpected happening【銀魂】
第15章 個人指導
沖田「土方さん、思ってる事駄々漏れですぜ」
背後からの声に振り向くと
沖田「そんな事言って、眼鏡ん所の道場に万事屋の旦那が来やしねェか心配ってのも、顔からも駄々漏れですぜ」
土方「あ"?」
いや、あながち間違いでもねェが、、、
つーか何コイツ、どんだけ俺の心の中読んでんの?
いや、待てよ本当に俺が解りやすい顔してんのか?
いや、総悟の勘が良いだけか…それとも
沖田「モタモタしてねェで行ったらどうなんでっさァ」
はぁ、とため息をつき、呆れた顔で言われるが
土方「勤務中にそんな下らねェ事出来るか」
俺ァおめえみてェに仕事サボる気はねェ
沖田「んな事言ってたら、また横取りされちまいますよ」
総悟の言葉で、こないだの高杉の事が頭をよぎる
土方「総悟、見回り行ってくる」
沖田「解りやす過ぎだな土方コノヤロー」
背中から投げ掛けられた、言葉の数々が総悟にとってどんな気持ちで言ってるかは解ってる
コイツの大切な物を奪った事は、昔も今も消せねェ
望美に全力を尽くす事が、コイツの気持ちを救ってやれる事かもしれねェ
土方「何とでも言え…。総悟ありがとうよ」
姉を奪ばい、恋心抱いた相手さえも奪った俺が憎たらしい筈だが、それでもこうしてウジウジ考える俺の背を押してくれる
沖田「ありゃ、土方さんにしては珍しく素直じゃねェですか、こりゃ今日は雪でも降るんじゃねェか」
土方「そうだな。まぁ、二度は言わねェから安心しろ」
振り向かないまま、総悟に片手を上げ屯所を後にした