第2章 ドッジボール
それから月日がたち、6年生になった。
クラス替えでまた樹里となることができた。
「また、一緒だね!」
私たちは、喜んだ。
「あれ?飯田君だっけ?一緒のクラスみたいだよ!」
樹里が微笑みながら言った。
「そうみたいだね。樹里、やっぱ気になってるの?」
ちょっと茶化してみた。
すると、少し頬を赤らめて
「ぅん。なんか気になるかも…」
あっさり認められたよ…!
なんか、カワイイなぁ。
「そっか!応援する!」
「ありがとう!!」
樹里の恋が叶っていれば
私は辛い思いをしなかったかもしれない。
なんて…
自分勝手だよね。
こういう自分が嫌いだ。