第3章 自分の気持ち
ドキドキ、ドキドキ…
なんでドキドキしてるの…?!
だ、ダメだよ。
樹里が…
飯田君に、今日…。
私は応援してるんだ。
樹里の想いが届くように。
私に樹里を裏切ることなんてできない。
大切な、大切な私の親友だから。
きっと、このドキドキは
恋なんかじゃない。
いや、絶対違うんだ。
そう、絶対に…
「いや~ おしかったな~。」
私は無理やり笑った。
「うん、おしかった! 次頑張ろう!!」
飯田君が泰輝にパスする。
泰輝が飯田君にパスする。
樹里は飯田君を追いかける。
私はゴールを守る。
飯田君が蹴った。
キレイにシュートした。