第2章 指先の赤ペン
(課長さんはヒゲ、しょうたさんはふわふわ髪の毛)
(意外と服装に関してゆるいのかも…ラッキー)
渋やんと呼ばれた課長さんの横をすり抜け中に通してもらう。
入ってすぐに受付のようなカウンターがあり、その奥は3つのドアがある。
「まず、出勤したらここの裏にタイムカードあるから出勤に表示合わせて打刻する。そんで、カードを出勤の位置に置く。外出するときはこっちな。」
課長さんは自分のタイムカードをお手本にやり方を見せてくれた。
さて、やってみろという様な目線で見られたがカードを持っていない私はどうすればいいのやら…
「今日はまだ用意してないみたいやから、ここのメモ使って今の時間書いとき。あと名前とスリーサイズとブラのカップ数も。」
胸ポケットから赤ペンを取り出し渡してきた。
「渋谷かちょー、セクハラですよせ、く、は、ら!
めぐちゃん気にしたあかんからね!
初日から何やってるんって感じでしょ〜。」
はあ…と相づちを打ち貸してもらった赤ペンで名前と時間を記入する。