第9章 失ったモノ
える
紅く咲いた花を見て、満足そうに笑う。
そして彼の指が触れたのは
あの蕾。
お風呂以外に自分で触れたこともないあの場所がキュンキュンする。
トロトロと溢れた愛液が岩泉さんの手に絡みついて
小さな蕾を撫で回す。
強い快感に襲われて、身体をよじって
逃げようとする私の腰を抑える。
岩「イっちまえよ。かお、隠すんじゃねーぞ」
そういってさっきより早い動きで
蕾を擦る。
そして感じる挿入感。
質量のある何かが未開の地を這う
ある一点が擦られたとき、大きく身体をビクつかせて
イッてしまった。
岩「イッたばっかで、ナカがヒクついてやがる」
敏感になった神経がまた強い快感を示す
ナカで動くものが指だとわかって、
余計に感じてしまう。
岩泉さんに手を伸ばし、何かを求める。
それがなんなのかはわからない。
だけど、手を伸ばす。
声が届かなくても、心が叫ぶの。
抱きしめて。
温もりが欲しい。
身体だけじゃない、何かもっと大切な………
なにか