第9章 失ったモノ
える
岩「うっわ、エロ……」
岩泉さんの顔を見上げたわたしに向かって放たれた一言。
える「エロいって何ですか。これ、岩泉さんの所為なんですからね。」
心の中でつぶやく。
それなのに彼は
岩「そーだな。でも、お前がもともとこーだったのかもしれねぇな。」
膝下と、頭の後ろに手を添えて…
いわゆるお姫様抱っこというやつですよね。
ベットに寝かせた岩泉さん。
岩「続き、欲しいか?」
身体がピクリと反応する。
本当に?
キスだけじゃないの…?
岩「しりたいか?」
淡々とした表情で、熱を帯びた紅い目で、
わたしを見ないで。
コクリ、と頷いてしまったからには、
逃げ場なんてものは無いけど。