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吸血鬼なんて聞いてないっ!

第8章 狂気


国見


国「無防備だな」

鍵も開いてるし、声かけても起きないし、
男ばっかのとこで普通寝る?

ジジッとチャックを下げる。

白いTシャツの左をぐっと下げ
左肩を露わにする。

小さく息を吐くと力を入れて
深く刺さる様に牙を突き刺す。

える「ぃ"っ、たい!」

鋭い痛みを訴え、体を捩る。

える「国見、くん!やだ、いたいっ」

国「痛いの?そうなんだ」

える「しゃべらっ!」

痛みを訴えながらも、ほおを紅潮させている。

それを見ていると加虐心を煽られる。

一度牙を抜いて、溢れた血を舐めとる。

国「なんで?って顔してるね。
お仕置きだよ。痛い目見れば
その無防備さが何とかなるかなって」

える「なんかしちゃったなら、
もうしないから、許して。
ごめんなさい。」

国「やーだ
もっと痛いこと、してあげるからね?」


もう一度牙を深く突き刺した。



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