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吸血鬼なんて聞いてないっ!
第2章 ハジメテ
える
入学式も終わって
教室に戻ってきた。
改めて見ると、いろんな人がいる。
…オレンジ色。
確か、日向くん。
名前を覚えるのは得意だ。
はしゃぐ人たちを見ていると
「あのっ!えるさんっ!」
後ろからこえをかけられる。
「谷地 仁花です!よろしくねっ!」
後ろの席の子だ。
女の子に、話しかけられるなんていつ振りだろう。
える「うん。よろしくね!」
谷「おおっ!笑った!!」
える「嬉しいもの。笑うよ。」
私がそう言うと、彼女も笑顔で返してくれた。
暖かい友達ができた。
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