第19章 デート編 ーシュンー
『舞山春ーシュンー』
今日はシュンとショッピングモールに来た。
待ち合わせに現れたシュンは相変らずのサングラスにマスク…では無くてホッとした。
髪を下ろしてメガネかけてる。
うん、黙ってるとかっこいい。
「なにー?俺に見とれてた?」
もぉ、黙ってて…
「はいはい…」
それでもちゃんと手を繋いで歩いてる。
「お!あの服静香に似合いそうじゃん?」
手を引かれて店内に。ついでに試着してみることに。
でもなーこの服ちょっと…
渋々着てみたけど、胸元開きすぎじゃない?
「シュン…恥ずかしいから無理だよ…」
試着室から顔を覗かせると、シュンが覗き返してきた。
「おぉーエロっぽい…でも似合ってるぜ?」
満面の笑みで言われてもなぁ…
「すみませーん!この服着ていってもいいですか?」
って!何店員さんに言ってるの?!
「コートと着ていた服は俺が持つから、このままデート続けようぜ」
「え?!ちょ、ちょっと!」
強引に流されてそのままデート続行…。
「惚れ直したかも。すげー好き、静香…」
耳元で囁かれて軽く唇が触れた。
なんだか、どんどん大人になっていくな…
もう少し、子供なシュンもみていたいなーなんて。