第7章 番外編ーシャチョウー
私は月山静香。
ハリウッド東京で、新生少年ハリウッドのマネージャーをしています。
テッシーの紹介でここに来て、だいぶ経った。
たいして年の違わないメンバーとも仲良くなって、
毎日練習やステージで、慌ただしい日を送っています。
「彼らの調子はどうですか」
ステージのリハーサルを袖から見ていたら、
シャチョウが声をかけてきた。
「良いですよ。まだまだあぶなっかしい箇所はありますけど」
「月山さんが来て、彼らも少し変ってきたみたいです」
ステージを見ると、ダンスの振り付けや、タイミングなんかを話し合ってる。
真剣な顔つき。
「良い意味で、目が離せませんね。あ、でも私はシャチョウ一筋ですよ」
笑顔でアピール。
「そんなことはどうでも良いです」
瞬殺…いや、めげない!
「えー…また一緒に出かけましょうよ」
「たまたま外で会っただけでしょう」
出勤や買出し中に外であっただけ。
でも、意中の人に外で偶然会えるのは、すごくうれしいんだよ?
「それでもいいんです…シャチョウに会えて、みんなに出会えて、
一緒に一つのものを作り上げていく…」
ステージのみんなが、私に気づいて駆け寄ってくる。
「私今、すごく幸せですから」
私は笑顔でメンバーを迎える。
いつか、シャチョウのことも…
~終わり~