第1章 いま、
山口side
めぐみとのメールのやり取りは、毎日ではないけど、週に3〜4回はやり取りしていて、
離れていても、小柄な身体で、頬を赤く染めながらも、嬉しそうに俺やツッキーに話しかけてくる姿を想像できて、俺は幸せだった。
ある日、たしか、まだ俺が高校生の頃……。
めぐみに、
【蛍は、…元気にしてる?】
そう聞かれたことがあった。
【ツッキーとはメールしてないの…?】
はっきり言って、めぐみがまだ日本にいた頃は、どちらかと言うと、ツッキーのほうがめぐみをしょっちゅう自らからかいに行ってるイメージだったから、、ツッキーがめぐみを放っておく姿が、俺には想像できなかったんだ。
【送っても返信、来ないんだよね〜。】
どうしてなのかな、?
ツッキーに翌朝理由を聞いてみようかと思ったけど、……男の嫉妬なのか、…結局、聞けなかった。