第1章 いま、
山口side
めぐみと付き合い出してからもうすぐ半年。
めぐみが日本に帰ってくるとメールで見たとき、いても立ってもいられず、俺はめぐみに【好きです。付き合って下さい!!】と、思わず返信してしまった。
その日から3ケ月後、向こうの大学で学んでいたことを活かし、東京の大学で、なんか遺伝子の研究をする学科(?)の准教授として働くために、めぐみは日本に帰国した。
…ツッキーには言っていないけれど、実はめぐみと一緒に暮らしたいとお願いしたのは、俺のほうからだった。
めぐみがまだカナダにいた時、本当言うと、…ツッキーと離れているから、めぐみは俺のことを見てくれているような気がして、、
ふたりはめぐみがカナダに行ってから、あまり連絡してなかったみたいだし………
なんとなく…………、ツッキーはめぐみのことが好きなんじゃないかな?って、俺は思ってたから……。
彼女をツッキーに取られたくなくて、
俺はめぐみに、
【同棲しない??】
そう切り出した。