• テキストサイズ

霧が晴れたら【ハイキュー 月島蛍】

第6章 想い合い




月島side



【山口を探す】





そのためにいま、僕の車の助手席には、めぐみが座っている。






初めて僕の車に乗せる理由が、他の男のためという、なんともモヤモヤした気持ちのなか、僕は車を山口が勤める会社へと走らせた。






山口の勤め先の場所は、以前一度だけ、まだ山口と暮らしていた頃、忘れ物の書類を届けに行ったことがあったから憶えていた。






「…………」




「…………」







運転しながら横目にめぐみを見ると、いつの間にか、両頬を押さえて俯いていた。







めぐみの耳は、ほんのり赤い。









「…なんか話してよ。……せっかくの初ドライブなんだからさ。」








しょうがないから話しかける。







イヤ、






めぐみがなんでなにも言わないのかは、なんとなく表情で解ったケド、、その理由を言わせたい自分がいた。








「…けっ!蛍は……//…なんか、その〜……か、かっ//」







「…僕が、ナニ?」







めぐみの言いたいことは、解ってる。








だって、キミの顔は、もう答えを言ってるんじゃないかってほどに真っ赤だったから。










だから、敢えて言わせたい。








「…………きょ、今日、寒いね。/」










「…………そうじゃないデショ…?/」









「!!!/////」








「……ハッキリ言ってよ。/」









真っ赤な顔で涙目になりながら、上目遣いで僕を見てくるめぐみ……/










座高が僕より低いから上目遣いに見えているだけだと、頭ではわかっていても、ワザとやってるんじゃないの?ってからかいたくなるくらい可愛くて、思わず彼女から視線を逸らす。













「…運転してる蛍……かっ、かっこいいなって//、、












………見惚れてた////」










「なっ!/////…」










見惚れてたとか、期待以上の言葉を言われて、一瞬頭の中が真っ白になった。






/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp