第2章 再会
めぐみside
いつも隣に居た、あの頃の蛍は、
私のことを、物理的にも、心理的にも、上からバカにしてきて、
それでいて、不意に見せる優しさと、それに連動するようにちょっとだけ頬を赤く染めて、
『いいから、行くよ。』と、私にだけ聞こえる声で、
耳元で囁いてくれた。
そして照れた私を…
「なに、照れちゃった…?」
そう、バカにしてきた。
私以外の人に、蛍が耳元で囁いてる姿は、見たことがなかったから、
私はいつの間にか、
蛍の特別になれたらいいなって、
思うようになったんだよ。
ねぇ、蛍……
あと一歩、
勇気を出せなかった私は、
忠の優しさに甘えてしまった私は、、
蛍の眼には、どう映ってるのかな…?