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霧が晴れたら【ハイキュー 月島蛍】

第2章 再会




めぐみside



忠が蛍を迎えに行ってからもうすぐ1時間が経つ…。




「おかしいなぁ……」





『車で15分くらいの距離だから!』そう言って出かけたはずなのに。




なにかあったのかな……?





LINEしてみよっ




【いま、どこ?】





するとすぐに返信が返ってきた。





【エンジントラブルで、もう少し待っててね。】





【気をつけてね?( ̄▽ ̄)w】




忠は、昔からちょっと残念なところがあるから、、ちょっと心配だ。





大人3人前の料理はあらかた出来上がり、最後の仕上げを残すのみとなっていた。






「…蛍、驚くだろうなぁ〜。」





小中学生の頃の私は、『料理なんて出来るか!』と、(何故かあの頃は威張っていたw)バレンタインは、いつも既製品をふたりに渡していたくらい、料理なんてしたことがなかった。






カナダに行ってから、日本食が恋しくて、たまらず包丁を手に取ったのだ。







だから自然と、和食が得意料理になっていった。





正直な話、カナダに行ってから、蛍からのメールが少なかったことは、少なからずショックだったけれど、、






それでも心のどこかで、蛍とは目に見えないなにかで繋がっているような気がして、取り立てて蛍を責める気にはなれなかった。








…蛍に否定されるのが怖くて、【好き】のたった二文字を伝えられなかった私も、いけなかったのだと思う。





日本の大学からオファーを受けたとき、蛍の顔が真っ先に思い浮かんだ。





もう10年も会っていないというのに。




それでも忠に、蛍と東京に一緒に住んでいると聞いていたから、また会えると、期待に心躍らせる自分がいた。





…でも、蛍に好きな人ができたかもしれない。彼女…とか?





性格はあんなんでも、蛍は根はすごく優しいヤツだから、それを見抜いた人が、きっといるはずだ。






でも、少なくとも私の隣にいた頃の蛍は、、

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