第1章 別れの先に
彼女)神様はお互いの思いの分だけ会わせてくれるの
それが今こうして奇跡を起こしてるんだよ
俺)そんなことあるなんて知らなかった…
彼女)そりゃあそうだよ…
彼女はちょっと悲しい表情を浮かべた
彼女)こうして私たちが会えたことは忘れなきゃいけないことなの…
俺)えっ…?嫌だよ!そんなの!
彼女)しょうがないの…これは神様が決めたことだから
これは神様が決めたいわば法律みたいなもの
この法律はお互いが思えば思うほど忘れていく
でもごくまれに…
これを破るのことはみんなの記憶を消すことになるのだ
俺)そんなの…俺が神様に話をつけてやるよ!
彼女)バカなことは止めて!
私たちの記憶消されちゃうよ?
俺)そんなのおかしいよ!
???)おかしいか?ならば話をつけてみろ
変な感じがした
大気中が揺れて体が歪む感じを覚えている
動物達はいつの間にか集まり頭を下げてるように見えた
風も雨も雷も本当にすべてが集結したみたいだった
彼女)か…神様
彼女が驚いて目を丸くしていた
俺)神様?この人が…
俺は驚いた
俺の言葉をたまたまかわからないが神様が聞いていたのだ
神様)言いたいことがあるならのべよ
俺)か…神様!忘れさせるなんてあんまりだよ!
お互いに思ってればいいじゃん!
俺は全身が震えて倒れてしまいそうだった
神様)そうか…ならばこの問いに解答してみよ
俺)な…なんだよ
神様)生ける者が今は亡き者を思い苦しむのはお互いに幸せなことか?
前を向かずに後ろばかり向いてることはお互いに幸せなことか?
俺)あ……
俺は頭をフル回転させたが答えることができなかった
静かな時間が20秒位だったが俺には10時間位に思えた
神様)どうしたのじゃ?答えれぬか?
俺)いや!…あの…
彼女の顔を見つめた
心配そうな顔を浮かべていた
俺)……未来…