第5章 彼女が小さくなりました【影山飛雄】
「飛雄!おはよ~!」
清水さんの家に泊まった美咲は次の日には元に戻っていた。
「私、昨日潔子さんとこに泊まったんだね~」
昨日の出来事は全部覚えていないとのこと。
「起きたら全裸だったの私」
「は!?」
「飛雄?あっ、顔真っ赤!いやらしい事考えたでしょ?」
「わっ、わりーかよ!」
俺だって男だ。
それくらい考える。
美咲の事はとくに。
「お前こそ、昨日は俺にベッタリ甘えてきたくせに」
「私が?まさか~」
「嘘じゃねーからな。大きくなったら俺と結婚するとも言ってたくせに」
「えっ!?」
美咲は真っ赤になりカバンで顔を隠した。
「お前、大きくなったんだから俺と結婚するよな?」
「しません!」
「はぁ!?」
しませんって!
「今はしません!てか飛雄できないじゃん!」
「出来るようになったら、俺と結婚しろ!」
俺は走る美咲を追いかけながら叫んだ。
この出来事が数年後実現し、披露宴でメンバーに暴露されたのはまた、別の話
らしい。