第3章 お母さんじゃない【菅原孝支】
【菅原】
「zzz…」
「おーい。起きるべ」
ベッドでスヤスヤと眠る彼女。
「美咲~おーい」
「…………ん~」
起きてるのかそうじゃないのか分からない返事が来る。
「起きないと俺が着替えさせるよ~」
「ん~…………」
相変わらず夢の中の美咲のパジャマのボタンに手をかけプチっと一つまた一つ外してみた。
「無防備過ぎでしょ…」
半分外してもまだ夢の中。
「美咲が悪いんだからな」
はだけたパジャマの間から見えるブラと白い肌。
ちゅっ___
胸元に唇を当てればそこには赤い印が残った。
「ん…孝支…?」
「おはよ……朝練遅れるから…」
「もうそんな時間?」
「さ、着替えるべ」
美咲が制服に着替えている間、同時進行で俺は美咲の髪をとかし、ヘアゴムで縛った。
「孝支ありがとう~」
小学生の頃から何故か美咲の髪を俺が担当していた。
まあ、やらないと美咲はそのままで来るからな…
「さ、朝ご飯食べて」
「わーい。孝支のご飯!」
美咲の両親は出張が多く昔から一緒にご飯を食べたりしている。
「孝支のご飯は私のお母さんよりおいしいよ」
寝起きとは思えないほどの食欲であっという間に完食してしまった。
「さ、朝練行こー!」
「美咲、早いってば!」
俺を置いて先に行く美咲。
「そう言えばアレ言ってないや…」
胸元の印
「まあ、いいか…」