【禁恋・裏】My♥Brother!! ‐玉森裕太‐
第2章 My♥Brother!!
裕太side
俺と百合は正真正銘、血の繋がった兄妹......。
__16年前
『さえ子、よく頑張ったな(微笑)』
『えぇ、可愛い女の子よ(微笑)
ほら裕太、この子が貴方の妹よ?』
『......妹?』
百合が生まれた時、俺は3歳だった。
『そう、お前は今日からお兄ちゃんなんだよ。』
『......お兄ちゃん(微笑)』
初めて妹が出来た時は、凄く嬉しかった。
大体2番目の子が生まれれば自分だけの親を取られた気分になるっていうけど、
そんなことはひとつも感じなかった......。
むしろ俺が面倒見なきゃっていっつも百合に付きっきりだった。
『裕太、赤ちゃんに指を出してみて?(微笑)』
『指?』
裕太は恐る恐る指を百合に伸ばす。
すると......
__ぎゅっ
『わぁ......僕の指握ったよ!』
『『......(微笑)』』
生まれたばっかりの百合は裕太の人差し指を握る。
『きゃっきゃっきゃっ』
『あらこの子、裕太の指を握った瞬間凄くご機嫌になったわ(笑)』
『(笑笑)......そういえば、まだこの子の名前を決めていないな......』
『あら!そう言えばそうね......』
『......よし、裕太!』
『......?』
『お前がこの子の名前を決めなさい(微笑)』
『ぼ、僕が決めるの!?』
『裕太の好きなように、この子の名前を決めて頂戴(微笑)』
まさかの命名をまだ3歳の俺に託された。
『じゃあ......
百合!』