第3章 奪ってやるよ*ゾロ*
すると鷹の目はスッと踵をかえした。
「行くぞ。もう用は済んだはずだ。」
「はぁ?まだ数分しかたってないじゃん!しかもアンタが邪魔するからしゃべってないし。」
「会いたいと言うから会わした。今会ったからそれで良いはずだ。」
「へりくつー!!」
は頬をパンパンに膨らまして鷹の目を睨んだ。
そんなやりとりを見てて俺はなんだか嫉妬した。やつにはいろんな表情を見せるんだな。しかも、きっとたくさんの航海をしるから信頼関係も厚いんだろうな。
考えだしたら止まらなくなり、イライラがピークに達した。
オレは鷹の目とまだ口論しているの腕をグイッと引っ張り、腕の中に閉じ込める。
「ゾ、ゾロ?ちょ、痛っんぅ!?」
顔を反転させ、荒々しくキスをした。舌を絡めた時に漏れる声が堪らなく愛しかった。
はもう腰が崩れる勢いでガクガクしていてオレの服をぎゅっと掴んできた。そろそろ限界かと思いゆっくり唇を離した。
顔を真っ赤にして潤んだ目でオレを見てくる。
他のやつらに見せないように顔をぐっと引き寄せた。
みんなはというと、顔を真っ赤にしていた。
鷹の目を除いて。
やつは今にも殺しそうな勢いで睨んできた。
だが、オレには関係ねぇ。
「よく聞け!オレはさっさと世界一の大剣豪になってお前を倒してを奪ってやる!!!
だから。
それまで待ってろよ。」
「!!
ばか!そんなん言われなくたっていくらでも待ってるよ!」
そういってまた俺達はキスしようとした
ら、横から斬撃が飛んできた。
「ぬし、それ以上に近づいたら切る!」
「は!今ここで倒してやる!」
「もぉー!なんでまたこうなるの!!」
(鷹の目ってちゃんのお父さんみたいね。)
(剣士さんは一生苦労しそうね。)