第1章 ・・・・・・どういうこと?
それから入学式前日まで
街を知るため外に出て
色々と散策する。
分かった事は、この街は
色々あると言うことだ。
お店の種類がありすぎて
家の近くは静かなのに
ちょっと歩けば人に溢れてる。
ご飯のお店も沢山あるけれど
入る勇気が出ないお店もあるから
前に行ったパスタ屋さんに
毎日お昼に足を運んでいた。
だから、いつの間にか
仲良くなった。お店の店員さんと。
名前は咲夜さん。
私の好みも把握して
時々メニューにない
料理も出してくれる。
顔立ちも整ってるから
きっとモテるに違いない。
毎日出かけて思った事
不安な事は人が集まるこの場所。
っということはもしかしたら
彼らもいるかもしれなくて
鉢合わせしてしまう可能性も
あるということ。
昨日の灰崎くんのように。
それは避けたい。
まぁ、何はともあれ
この街の主な所は把握したし
これで道に迷うこともない。
5日、与えられた時間は
思いのほか短くて
あっという間に気がつけば
入学式前日。
明日の準備を忘れないように
持ち物を見ながら確認。
もう今から緊張だよ・・・
小さく息を吐いて
もう早めに寝てしまおうと
ベットに入る。
けれど、目が冴えて眠れない。
「困ったなぁ・・・」
今までこんなに入学式で
緊張したことない。
大丈夫。もし会ったとしても
話しかけてくる事なんて
ないんだから。
それに・・・会うことだって
そんなにないはず。
寝返りをうって目を閉じた。
目を閉じていれば眠れるはず。
そう、思いながら・・・